日本野菜ソムリエ協会で行われた「静岡みかんの機能性表示について」のセミナーを受けてきました。知っていそうで知らない機能性表示。野菜ソムリエなら目にする機会も多いのですが、いまいちわからなかったのでセミナーを受けてスッキリしました。とてもわかりやすかったです！
■機能性表示食品とは
機能性の表示ができる食品で、生鮮は現在９種類の登録されているそうです。（みかんが５件、もやしが４件）。平成２７年から施行されて合計で１,１１０件登録されているようですが、生鮮は９件とはまだまだ少ないですね。ちなみに静岡のみかんで機能性表示食品に認められた産地は４つで、JAみっかび、JAとぴあ浜松、JAしみず、JAなんすんだそうです。あとは広島のみかんとのこと。
三ケ日みかんは機能性表示食品としてβクリプトキサンチンが「みかんをたくさん食べると骨代謝の働きを助けることにより骨の健康に役立つことが報告されている」そうです。
これも一つの論文からではなく、「いくつもの論文を組み合わせて確かですよ」という証拠（SRシステマティックレビュー）が必要で、これがなかなか大変だそうです。生鮮で機能性表示食品が広がらないのはこの届け出が大変で広まらないのでは、と言われています。
写真は三ケ日みかんの箱です。見たことありますね。年末など箱売りされている時に見た覚えがあります。
機能性表示食品として出荷するにはこの文面がないといけないようで、小さな字になってしまいますね。
■機能性表示をするために必要なこと
せっかく機能性表示食品に登録されても、なかなか店頭で見かけないのには理由がありました。機能性表示食品としてお客さんにわかりやすくないといけないので機能性表示食品と記載のある袋で販売しないといけないようです。ですのでばら売りや機能性表示食品の記載のない場合は機能性表示食品として販売することができないそうです。
下の写真のみかんは記載がないので機能性表示食品として販売できないだそうです。
では、すべて機能性表示食品専用の袋に入れて販売すればいいかと思いますが、こちらの袋もコストがかかります。お店側が機能性表示食品として付加価値をつけて売りたい場合は購入されるようですが、価格を手頃に販売したいという場合には別で価格のかかる袋を購入されないお店も少ないくないようです。
でもよく店頭を見ると届け出をされている袋で販売しているお店も多くありました。勉強してからだと積極的に手に取りたくなりますね。
ちなみに、機能性表示食品として届け出をしている袋でないと機能性をうたえないので短冊やポップのみでは機能性表示食品と言えないそうです。
■ひとことコメント
今まで知ってそうで知らなかった機能性表示食品。どうやって消費者庁へ届け出を出すか、どんな手続きが必要なのか、大変さを知ることができました。今後は多少高くても積極的に機能性表示食品の三ケ日みかんを選択していこうと思いました。
■静岡県経済連のHP
静岡のみかんについて詳しく知りたい方はこちらのHPをご覧いただくと良いかと思います。機能性表示について詳しく書いてあります。
■まとめて読みたい「みかん」の記事
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・ついに出てきた！『極早生みかん（一番星）』JA三重南紀・・・極早生が出てくると秋が来たって思いますね。
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・どっちが甘い？ 大きい「みかん」と小さい「みかん」・・・個体差はあると思いますが、糖度計も使ってみました。
■「柑橘」の記事
・１月までの期間限定、ゼリーのような食感の柑橘。紅まどんな・・・ゼリーのような濃厚な味わいの柑橘。
・甘すぎ注意！皮が超薄い柑橘【甘平（かんぺい）】・・・甘いの好きな方にオススメの柑橘
・弥生紅（いよかんのブランド）、ご存知ですか？・・・味に深みのある柑橘。
・日向夏の白皮。あなたは食べる？食べない？・・・白い皮ごと食べるとうまい柑橘。白い皮に甘みがあります。
■柑橘を使ってレシピ
・材料二つ。農薬使ってないレモンでレモネードの素作り。・・・お湯で割ればレモネード、炭酸で割ればレモンサワー、すっきりして美味しいですよ。
・無添加～自家製ゆずポン酢 （レシピ付き）・・・ゆずが手に入ったらゆずポン酢を作ってみてください。自家製のゆずポン酢は格別ですよ。
■みかんつながりで、みかんの天然酵母を使ったぬか漬け
・みかんの天然酵母入りぬか床一年生（ぬか漬け）の使い方。ぬか床１年生の３つのメリット。・・・みかんの天然酵母のおかげで臭わないぬか漬け。フルーツやミニトマト、アボカドをつけても美味しいです。
