自分の子供が野菜を好きだったら嬉しいですが、苦手な場合、「なんとかして食べさせたい」って思うママさんって多いのではないでしょうか?
私もそうで、「苦手」をなくしてどんな野菜でも食べて欲しいって思っちゃいます。いろんな経験をすることで味覚も変わり食べられるようになっていくことが多いです(ミョウガや大葉など薬味系は年齢を重ねて好きになりました)が、成長期である子供のうちにぜひいろんな野菜を満遍なく食べて欲しいと思う方も少なくないのではないでしょうか?
現在毎月「幼児食講座」をしているのですが、野菜を食べさせたいママさんたちがたくさん参加してくれます。そこでよく質問される内容や、私の息子(3人の中で息子だけが極度の野菜嫌いでした・・・現在はほとんどクリアしてほぼどんな野菜もOKです)の野菜嫌いの克服したレシピなど経験を元にご紹介しようと思います。
そこで、今回から一つの野菜にフォーカスして克服の仕方、苦手な子も食べたレシピを少しずつご紹介していきます。もちろんいつものオススメなお店の紹介記事も並行して書きます。お店記事の合間合間に挟み込んでいくのでよろしければお付き合いくださいね。
まず1回目は「ピーマン」をテーマに進めていきます。
1)ピーマン苦手な子供はどこが苦手かを探る!
苦手なものを克服するにはまず、苦手な原因を探る必要があります。苦手な野菜をやみくもに食べさせてもその子にとっては苦痛でしかなかったら楽しい食事ではないですよね。なので、苦手なところを子供に聞いてみるのが初めの一歩。
まだ小さくてお話ができない子はママが苦手なところを想像してみます。
息子は物心ついてから食べなかったので、聞いてみました。
すると帰ってきた答えは
「苦味、色、味、そして匂いがきらい」って。
まさかのピーマン全否定ー!
丸ごと嫌いだったら、ほりゃ姿が見えてたらまず手にもつけないですよね・・・。
2)苦手な部分を取り除き、まずは体に入れることを考える!
何が苦手かわかったらまずは体に入れることを目標にするので、苦手な要因を排除します(その際、栄養素も一緒に体に入れるのは難しくなってしまいますが、まずは「ピーマン」を体に入れたいので、栄養のことは棚に置いておきます)。
1)で質問したら「苦味、色、味、そして匂いがきらい」ということだったので、まずは姿や味を隠して食べさせました。
「苦味」だけいやだったら苦味を隠すだけで良いのですが、なんせうちの息子はピーマン全否定だもんで、さー困りました。
困っていても進まないので、苦手を一個ずつ潰していくことにします。
苦味、味の克服ポイント
苦味を抜いて、旨みの強いものと合わせる!
ピーマンの繊維を断ち切り、30秒茹でます。
※左が繊維に沿った切り方です。右が繊維を断ち切った切り方です。
※ピーマンの繊維を断ち切ることで苦味成分が出やすくなり、さらに茹でることによって苦味を軽くします。
(炒めて食べる時は、繊維をたちきらず、繊維に沿って縦にスライスする方がオススメ)
茹でると栄養も流れてしまいますが、ピーマンそのものに慣れていただくためにはじめは致し方ないかな、と思っています。
苦味が軽くなったら、旨みの強いものと合わせると食べやすくなります。
旨みの強いもの・・・鰹節の出汁(粉末でも良い)、オイスターソース、チーズ、しらす、塩昆布などなど。
色の克服ポイント
緑がわからないように色の濃い調味料と合わせる!
カレー(キーマカレー)、オイスターソース、デミグラスソースなどなど。
または、スイーツにするのも一つの手。ピーマンのカップケーキやパウンドケーキなど。ペーストにして入れますが、さらに色を消したい場合はチョコレート生地にするのもアリです。
匂いの克服ポイント
料理の香りを生かす!
一番効果的なのは「ごま油」など。ごま油を使用すると調味料の量も減らせて、でも風味も良いから食べやすいですよ。
3)慣れてきたら、姿を見せながら食べてもらう!(レシピ)
ピーマンチーズ和え
材料(1人分)
ピーマン・・・1個
ベーコンスライス・・・2枚
スライスチーズ(溶けないタイプ)・・・1枚
鰹節・・・適量
作り方
1)ピーマンは種とへたを取り、繊維を断ち切るようにスライスし、30秒茹でます。水気を切っておきます。
2)スライスチーズはセロファンの上から1cm角に切ります。
3)ベーコンを食べやすい大きさに切り、フライパンで炒め、1)のピーマン、2)のチーズ、鰹節と和えて完成です!
ピーマンが苦手な子はピーマンだけをつまんで、「ほらやっぱり苦いじゃん!」ってなる傾向があるので、ピーマン苦手な子はベーコンやチーズなどと一緒に口に入れてみてくださいね。旨みの強いものと一緒に食べるとほとんど苦味は感じにくいですよ。
このレシピは今ではピーマン苦手な息子の好物となりました。
4)いろんな料理にピーマンを入れて慣れてもらう!
みじん切りにしたピーマンはミートソースに入れたり、チキンライスに入れたりキーマカレーに入れたり、と彩りもよくなります。
みじん切りもできる限り細かくすると避けることもできないですし、小さすぎで食感も味も気にならなくなりますよ。
ちなみに我が家の麻婆豆腐はネギは使わずに、玉ねぎ、人参、ピーマン、えのき、ナス、生姜をすべてみじん切りにし、油で炒めて甘味噌(米味噌、豆味噌、砂糖、みりんで好みの甘さ加減にして)で味付け、豆腐を絡めたもの。大人には豆板醤や韓国の唐辛子を追加して辛さをプラスします。
※豆味噌は米味噌より風味が強いので、ピーマンの苦味を感じにくくなります。
ピーマンは未熟果で収穫したもの。赤くなるまで樹で熟したピーマンは苦味はほとんど減って、優しい甘みを感じることができるので、どうしても緑のピーマンが食べられない!って方は赤いピーマンを選ぶのも良いですね。
5)下処理せず、ピーマンの味を認識させて食べてもらう!
ピーマンに親しんできて、「ピーマン食べられるかも!」と思ってもらえたら次のステップ!下処理はせず、ピーマンのほろ苦さやみずみずしさを味わってもらうためにピーマンが主役の料理を作ってみましょう。
「ピーマンの肉詰め」や「チンジャオロースー」、「ピーマンの丸焼き」などはピーマンの味が生きてこそ美味しい料理だと思っています。ですので、うちの子ピーマン好きになりかけてる!って思ったらぜひピーマンが主役の料理をトライしてみてくださいね。
6)まとめ
いかがでしたでしょうか?
ピーマンが食べられない!と言う方に向けて食べ方の提案をさせていただきました。苦味が苦手な方には苦味を抜いて、旨みをたす!
よかったらお試しくださいね。