2016年9月ごろから野菜が高騰していますよね。
9月ごろは北海道の台風の影響で玉ねぎ、人参、じゃがいもの収穫が出来ない地域もあり、値段が高くなっていました。
さらに、9月〜10月の天候不順で葉物野菜が、びっくりするほど高くなりましたよね。
キャベツが1玉1,000円近くで売られていたのを見たのときはビックリしました。
今は400円台までに下がっていますが、それでも例年に比べると極端に高い。
やっと11月ごろから愛知などのメイン産地の出荷が始まりますので、価格は少しずつ安定してくるのではないでしょうか。
どうして野菜の価格が変わるの?
先日子供から次の質問がありました。
長女
前はいっぱいあったのに?
と・・・小学2年生の長女は気がついていたんですね。
野菜ソムリエ ぱる
キャベツがスーパーで高くなっているから、もやしを使っているのよ!
長女
それじゃ、パパがもっともっとお金を稼いでくればいいだよね。
野菜ソムリエ ぱる
もし、お金があってもママはキャベツを買わないな。
野菜ソムリエだから高いキャベツの代わりに別の野菜を使って料理するよ!
長女
だって、いつも私や弟、妹が買っているお菓子の価格は変わらないよね?
そうなんですよね。野菜ってなんで価格が変動するんでしょうかね。
野菜が安くなる理由
野菜ソムリエ ぱる
難しい言葉だけど”需要”と”供給”のバランスが関係しているんだよ!
長女
さっぱりわからないから教えてよ。ママ
会話の途中に・・・長男が
長男
需要って・・・「うんとね、えっとね」・・・
ごめん・・・分からなかった。
野菜ソムリエ ぱる
そこから2歳の次女が・・・さらに会話に加わり
次女
じゅようはね、「おいちいの」。きょうきゅうはね、「おいちいの」
食べることしか考えていない次女の答え・・・・
野菜ソムリエ ぱる
まず、”需要”はスーパーや外食、中食(デパ地下の惣菜、コンビニなど)で売られて、食べる量を指すの。
そして、”供給”は農家さんが作った野菜の量を指すの。
長女
- 需要は食べる量
- 供給は作る量
この違いなんだね。なんだ簡単だ!
野菜ソムリエ ぱる
いつも野菜は”作る量”と”食べる量”が同じぐらいなの。
では質問です。
もし作る量がいつもよりも増えると、どうなるでしょうか?
長女
野菜ソムリエ ぱる
長女
野菜ソムリエ ぱる
農家さんが一生懸命作った野菜を捨てるのは勿体ないよね。
長女
九州のおばーちゃんが作ったトマトは捨てられないもん
*旦那の実家は、熊本で専業農家(トマト、メロン)をしています。義母を「九州のおばーちゃん」と呼んでいます。
野菜ソムリエ ぱる
長女
長男
次女
野菜ソムリエ ぱる
野菜ソムリエ ぱる
いつもは30円で買っているよね。
これが、10個で100円なら買う?
長女
だってすごいお得じゃん!
・・・・あっ!
値段を安くすればいいんだ!
そうすれば買ってくれて、食べやすくなるよね。
野菜ソムリエ ぱる
野菜を食べる人に、いつもよりも安く売ればいいんだよ。
長女
価格が高くなる理由
長女
野菜ソムリエ ぱる
作る量が少なくなって、野菜を食べる量は変わらないからだよ。
長女
野菜ソムリエ ぱる
いつも買う30円のお菓子があります。
どうしても欲しいんだけど、5個しかありません。
しかし、欲しい人が10人います。
・ある子が、俺は40円なら買うよ。と店の人に言います。
・別の子が俺は50円で買うから・・・
・また別の子が、私は60円払うから・・・
と言ってお店の人が一番高い人へ売ったらどうなる?
いつも30円で買っていたお菓子が、60円の価格が付くよね。
長女
だから今は野菜の価格が高いんだね
野菜ソムリエ ぱる
その通り。
価格の乱高下は複雑にからまっているから一概に言えないけど、大体はそんなところかな。
野菜の価格は需要と供給により変動します。特に市場を通して流通している野菜が多いスーパーの野菜の価格には顕著にあらわれます。
どうして外食、中食のメニュー価格は変わらないの?
スーパーで売られている野菜は値段が上がったのに、外食、中食のメニューが変わらないのに気がついてましたか?
どうして同じ野菜を使っているのに、スーパーの価格は上がり、その他は価格を維持しているのか?
そこにはちょっとした流通に仕組みがあるのです。
*こちらの説明は一例です。例外もございます。ご了承下さい。
長女
野菜ソムリエ ぱる
- お店が損しているから
- 契約栽培しているから
お店が損しているって本当?
長女
野菜ソムリエ ぱる
しかし、お店には価格をあげなくても良い理由があるんだよ。
野菜ソムリエ ぱる
野菜ソムリエ ぱる
お子様ランチには何が入っている。
長女
唐揚げ、ウィンナー、サラダ、ゼリー、ジュース こんなところかな
野菜ソムリエ ぱる
長女
野菜ソムリエ ぱる
野菜ソムリエ ぱる
野菜の占める材料の費用は少なくなるよね。
だから、値上がりせずに対応ができる場合が多いんだよね。
*野菜を豊富に使っているメニューは価格を変えたり、もしくは一時販売を中止するなど対応は、お店によって異なります。
長女
野菜ソムリエ ぱる
商品価格は仕入れ単価の7割ぐらいなんだよね。
仮に、100円で仕入れたキャベツは、120〜130円ぐらいで販売するんだよ。
外食、中食に比べて儲かるお金が少ないの。
長女
野菜ソムリエ ぱる
しかし、野菜の価格が安くなっっても外食・中食は値段を変えないんだよ。
スーパーは野菜の価格を安くするけどね。
長女
あっ、最初に言っていた”契約栽培”ってなに?
契約栽培は農家とお客さんが儲ける仕組みかも?
野菜ソムリエ ぱる
農家さん(農協など)と外食・中食の業者さんと契約するの。
野菜ソムリエ ぱる 野菜ソムリエ ぱる そうすると農家は、キャベツの価格が上がっても下がっても契約数量を契約価格で渡すんだよ。 これが契約栽培! 長女 何かいいことがあるの? 野菜ソムリエ ぱる 農家:①価格が下がっても一定の収入か確保できる。上がった場合はしょうがないけど。 業者:①決められた価格・数量を計画的に仕入れられる。 ②野菜が安定的にお店に入ってくるので、お客様に迷惑をかけない。 長女 野菜ソムリエ ぱる 契約栽培は農家と業者の信頼関係が必要なの。 さらに、野菜を使う場所まで運ぶのにお金が掛かるから、大きな数量じゃないと採算が合わなくなるんだよね。 個人で経営されている方で契約栽培は少ないのはその理由かな 長女 野菜ソムリエ ぱる 農家さんとスーパーで契約栽培をしているところはあるよ。 しかし、すべての野菜を契約栽培は難しいんだよね。 長女 野菜ソムリエ ぱる 市場でキャベツの値段が1玉50円になって、周りのスーパーが70円で売ったとする。 しかし、契約栽培していたら安くても100円で売らないといけないよね。 それも利益がない・・・ そうなると・・・70円で売っているスーパーにお客さんは集まるよね 長女 キャベツが高いからいつも来ていたお客さんを逃してしまうんだね。 野菜ソムリエ ぱる それにより、市場の野菜価格で商品価格がある程度値段が決まるんだよ。 長女 野菜ソムリエ ぱる 長女 長女 パパの給料はずっと安いままだよね。 需要が低いからかな〜!? 契約栽培してもらえばいいのに 野菜ソムリエ ぱる (心の声:パパの需要はあるのかな〜) 今までスーパーと外食・中食の野菜価格について説明してきました。 実はもうひとつ野菜の価格が変わらないところがあるんです。 みなさんの家の近くに必ずある・・・便利な場所! コンビニ!それも外食・中食と同じぐらい価格が変わらない。 お弁当などは売っていますが、それだけではなくて・・・ 野菜も売っているんです。それもカット野菜を! それもかなりリーズナブルに販売しているんです。 長女 いくら安くても毎日は食べにくかも・・・ 野菜ソムリエ ぱる それも今のトレンドの”パワーサラダ”で! 長女 野菜ソムリエ ぱる 野菜、果物を入れてオシャレにする傾向にあるんだよ。 長女 野菜ソムリエ ぱる 長女 野菜ソムリエ ぱる (そういう意味ではなくて・・・) 野菜ソムリエ ぱる 材料 カット野菜(セブンイレブン)・・・1袋 *今回はセブンプレミアム彩大根ミックス 138円(税込) チキン・・・1袋 *今回はセブンププレミアムサラダチキン(ハーブ) 213円(税込) りんご・・・半個 作り方 ①カット野菜を皿に平らに敷く(今回の商品は水洗いなしでOK) ②チキンを手で細く裂いて、カット野菜の上に乗せる。 ③りんごをお好みの大きさにカットして、盛りつければ完成! 野菜ソムリエ ぱる あっという間にパワーサラダの完成! 見た目もオシャレで、食べ応え抜群よ。 タンパク質、ピタミン、食物繊維もとれちゃうよね。 長女 野菜ソムリエ ぱる 野菜が高い時には、コンビニのカット野菜はオススメだよ。 コンビニのカット野菜は、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどお店により取扱いも異なります。 近くのコンビニで好みのカット野菜を見つけてみてはいかがでしょうか? 野菜は需要(食べる量)と供給(作る量)のバランスで値段が変わります。 基本的に需要は変わりません。 そこで供給が多くなれば、値段が野菜の値段が安くなります。 一方、供給が少なくなれば、高くなります。 野菜の供給は天候により変わります。例えば、作物に合う天気が続けば豊作になり、合わない天候だと不作になります。 科学が発展していても、未だに農業は天気に左右されているんですよね。 野菜が高い、安いの理由が少しでも理解していただけたら幸いです。
野菜が高いときは、コンビニのカット野菜がオススメ
コンビニのカット野菜でパワーサラダが出来ちゃう
*お好みのドレッシングをかけて下さい。
まとめ
《食育》子どもと一緒に学べる絵本